AngelList創業者 Naval Ravikant氏のこれまでのBlog / Tweet / Podcastをまとめた本
ちょうど1年前に読んで 学びが深かった本書を再読したメモ
努力より「方向」を見極めることに時間をかける
- 努力は富とはほとんど関係ない
- 「何をするか」「誰とするか」「いつするか」が重要と理解する
もし君が取り組むべきことをまだ見つけていないのなら、それを見つけるのが先決だ。取り組むべきことが見つかるまでは、身を粉にして働きすぎてはいけない。
- 「何をするか」
富を得たいなら、社会が求めているが手に入れる方法がまだ知られていないものの中で、君にとって自然にできること、君のスキルセットを使ってできること、君の能力を使ってできることを見つけなくてはならない
今すでに得意でないのなら、夢中でないのなら、君には向いていないのかもしれない ──君が本当にのめり込んでいるものに集中しよう
「自分らしさで競争から抜け出せ」 君が人と競争しているときは、要するに人を模倣している。人と同じことをしているんだ。でも人はみな違う。模倣してはいけない
君が極められるのは、1つか2つのことだけだ。そしてそれはたいてい、君がのめり込んでいることだ。
これからスタートする若者にとって最も重要なこと
大きな決定にもっと時間をかけることだね。 若いときに下す大きな決定は、基本的に3つある。「どこに住むか」「誰と恋愛するか」「どんな仕事をするか」だ。
君が同じ街に 10 年住みつづけるなら、同じ仕事を5年続けるなら、同じ人と 10 年つきあいつづけるなら、それを決めるのに1、2年はかけるべきだ。
これらの重要な問いに答えを出すために、すべてを断ってでも時間を確保しなくてはならない。
努力は過大評価され、判断は過小評価されている
- 時間を費やして努力することは必要だが、判断の方が重要。どれだけ速く動くかよりもどの方向へ向かうかの方が重要である。
- 判断、意思決定の質を高めるためには「明晰な思考力」と「空っぽな時間」が必要。
- 明晰な思考力とは「ゼロから知識を構築できる力」に寄る。
- 複雑な概念を「権威に頼った定義の丸暗記」でごまかすのではなく、「小学生にも説明できる」レベルでゼロから論理を組み立てて理解しよう。
- 思考力があっても考える時間がなくては良い判断はできない。
- 週に1日は「空っぽな日」を作ろう。良質な思考は退屈の後にやってくる。
迷ったら答えはNoである
- 結婚相手や起業仲間など、重要な決断を迫られた時、心を決められないなら答えはNoである。
- なぜならば現代社会は選択肢に溢れているからだ。これでもかというほどの選択肢が存在する。
- 人間は歴史的に150人規模の集団の中で進化してきたため、多くの選択肢が存在することに気づかないようになっている。
- 一旦、何かを選ぶとそこから長い期間抜け出せなくなるからだ。
- 選択肢が無限に存在するからこそ、何も持っていない選択できる状態の価値は高い。
- だからよほどの確信がない限り、Yesとは言わないようにするべきである。
自分にとって「楽しいからやる」ことを見つける
やりたいからやることはすべて芸術だ。ただやりたいからやることといえば、何があるだろう? 誰かを愛することや、何かを生み出すこと、遊ぶことがそうだね。 私にとって事業創出は遊びなんだ。私が事業を生み出すのは、楽しいから、プロダクトに惚れ込んでいるからだ。
私は3か月で新規事業を生み出せる。資金を調達し、チームを集め、立ち上げる。それが楽しいんだ。自分にはこんなことができるのかと、とてもうれしくなる。利益はほとんどおまけみたいなものだ。
ありのままの自分でいることに情熱を傾けよ
「ありのままの自分でいろ」 自分を抑えると、気に染まない相手や気に染まない仕事に、数分どころか数年とらわれることになる
自分の「名」のもとに取り組む
- 自分の名のもとに失敗するリスクを張れる人が、莫大な力を得る。説明責任を負え。
君はできる限り君の名前で信用を築かなくてはならない。 それにはリスクが伴う。説明責任は諸刃の剣、というやつだ。成功すれば君の功績になるが、失敗すれば君が矢面に立たされる。
明確な説明責任がカギだ。説明責任を負わなければ、やる気を持てない。 説明責任を負わなければ、信用は築けない。でも説明責任にはリスクが伴う。失敗のリスクが伴う。恥を掻くリスクが伴う。君の名前で失敗するリスクが伴う。
事業を「所有」する
君がテック企業の社員なら、ストックオプションを通じて所有することもできるね。それも手始めとしてはいい。 でも一般に、本当の富は自分で会社を始めるか、投資を行うことでこそ生み出される。
- インプットではなくアウトプットに責任を持つ
人生ではどんなときでもできる限り、賃金労働ではなく独立を選ぼう。 独立して、インプットではなくアウトプットに説明責任を持つ──これをめざそう
「自由」であるために生活水準を低く保つ
収入が増えても生活レベルを上げない のが一番だ。
何よりも「自由」を大切にすることだ。あらゆる自由だ。 やりたいことをやる自由、やりたくないことをやらない自由、自分の感情からの自由、平安を乱すものからの自由。 私にとっては自由が一番の価値観だ。
仕事における人脈づくりは時間の無駄
君がおもしろいものをつくれば、君と知り合いたい人はどんどん増える。
独自の個性、独自のブランド、独自の思考方式を確立して、幸運に君を探させる
不都合な真実を直視する力を持て
ありがたいことに、痛みを感じる苦しみの瞬間は、真実を悟る瞬間でもある。 現実をあるがままに受け入れざるを得なくなる瞬間だ。
現実を受け入れるからこそ、有意義な変化を起こし前へ進むことができる。真実から出発するからこそ前進できる。
難しいのは真実を直視することだ。真実を見るためには、エゴをどけなくてはならない。 エゴは真実を見たがらないからだ。 エゴを小さくすればするほど、条件反射的に物事に反応することが少なくなり、こうあってほしいという願望を減らして、現実を直視しやすくなる。
- 真実を直視するために、失敗を公に認める
何かがこうなってほしいと望めば望むほど、真実が見えなくなる。 だから私は、とくに仕事で何かがうまくいっていないときは、まずそれを公に認める。共同創業者や友人、同僚の前でそれを認めてしまうんだ。
そうすれば誰にもそれを隠し立てする必要がなくなる。誰にも隠さないから、現実に起こっていることから目をそらさなくなる。
徹底的に「正直」になる
どんなことがあっても、決して人をだましてはいけない。 そして一番だましやすい人間は自分だ
不正直なことを誰かに言ったその瞬間、自分に嘘をついたことになる。そして自分の嘘を信じ始め、そのせいで現実から切り離されて、間違った道を進むことになる。
私はこれが「好き」なのか、「好きではない」のかとは決して考えない。これが「ありのまま」なのか、「ありのままではない」のかと考える。
登り坂から始めよ
選択肢が2つで、どちらも優劣つけがたいときは、 短期的な困難や苦痛が大きいほうの道を選ぼう。
脳は本能的に短期的な苦しみを避けようとする。
2つの道が同等で、一方の道が短期的により苦しいなら、その道には当然長期的な利益があるはずだ。 複利の原則を考えれば、苦しみをできるだけ早く経験したほうが、長期的により大きな利益が得られる。
環境を設計せよ
君がどんな環境でなら成功できるかを考え抜いて、成功できそうな環境を君のまわりに築け
群れから出る
人生の見返りは、群れから出てこそ得られるんだ。 社会的承認というのは群れの中の話だ。社会的承認を得たいのなら、群れが読んでいるものを読んだほうが絶対いい。 「いや、私は私のやりたいことをやる。社会的にどう思われようと、自分の興味のあることを学ぶ」と宣言するのは、かなりの逆張り思考家じゃないとできないことだ。