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13/ Tools of Titans -知性-

ティム・フェリス氏が自身のPodcastでのインタビューをまとめた本

作家、ポッドキャスター、エンジェル投資家であるティム・フェリス氏が自身のPodcastでの各界の大物へのインタビューをまとめた本

以下、個人的に印象に残った部分を要約しつつメモ

後で参照することになりそうな興味深い事実

  • 軍隊ではレッドチームを用意する

    計画を立てたものの、それは堅実と呼ぶにはほど遠く、結局は奇跡を並べたてたもので終わってしまうケースが多々ある。  そこで、レッドチームを作るのだ。計画にあまり関係していない人を集め、『この計画をどうやって中止するか? この計画をどうやって失敗させるか?』[と聞く]。 優秀なレッドチームを作ることができると、驚くほど素晴らしい結果が得られるだろう」

  • 残りの寿命を5年毎に区切る

    スチュアートは残りの寿命を5年ごとに区切っている。行動に移す価値のある素晴らしいアイデアを思いついたら、その日から5年間はそれについて考え、5年後には考えるのをやめる、という。5年間のプロジェクトとしてとらえると、若い人でも、時間が限られていると考えて行動できる」

  • 『アルケミスト』は最初は売れなかった

    あまり知られていないが、世界で6500万冊を超えるベストセラーとなった『アルケミスト』は、当初は小さなブラジルの出版社から出され、900冊しか売れなかった。しかも、彼らは再版を断ったのだ! 次の作品『ブリーダ』が出版されて初めて、『アルケミスト』は急に売れ出した。

  • 釈迦は悪魔にお茶を出す

    釈迦の忠実なしもべである阿難は、師の元を訪れようとしている悪に常に目を光らせ、「第一の悪魔」が舞い戻ってきたと驚いて伝えた。  釈迦は、マーラを無視したり追い払ったりせず、マーラの登場を静かに受け止め、こう言った。「分かっていますよ」  そしてマーラをお茶に招き、大切な客としてもてなした。

  • アリババの成功の秘訣は「持っていなかったから」

    誰もが陳腐な言い訳をする。起業家の世界では、「持っていない」リスト──資金がない、人脈がないなど──を書いて自分の怠慢を正当化しようとする。でも、かえって資金がないことが成功の重要な要因になるケースは多い。アリババ・グループの創設者ジャック・マーは、200億~300億ドルの純資産を有しているが、その成功の秘訣についてこんなことを話している。「われわれが生き残ってきたのには3つの理由がある──資金がない、技術がない、計画がない。1ドルでも慎重に使ったんだ」

興味深い事実から得られる「洞察」や「示唆」

  • 起業家になるというのは残りの人生を好きなように過ごすために、誰もしたがらない仕事を進んですることだ

  • 仕事は予定通りに上手くいかないもの

新しい映画制作者が自分たちの映画について『ちっともうまくいかない。がっかりだ』と言うのをよく耳にする。仕事とはそういうものだ、ということに気づいていない。何事もうまくいかないのが仕事だ。だから『さらに時間とお金をかけるんじゃなくて、それをポジティブに変えてもっと良くするのはどうしたらいいか?』と考える。 私はこういった経験が大好きだ。

  • まずはルールを学んで専門家になる。その後ルールを超越する by パブロ・ピカソ

洞察や示唆から得られる「行動」の指針

  • 「誰もお前を気にしていない」

    • 自意識過剰になってしまう「スポットライト効果」にハマるな
  • 闇の本を進んで読む

    感謝の気持ちを育む方法も知っている。戦争で犠牲になった友人たちのことを思い、ジョッコは、日の出を毎日眺められること、毎日笑顔で過ごせること、息をしていられることに感謝している。また、恐怖、災難、闇にさらされた人たちのストーリーを、自ら進んで知るようにしている。  物事を正しい角度から見直すために「闇」の本を進んで読むとしたら、プリーモ・レーヴィの『これが人間か──アウシュヴィッツは終わらない』と『休戦』(1冊にまとめられているケースもある)をおすすめしたい。

  • 何のために命を賭けるか

     「誰のために命をかけるか? どのような考えのために命をかけるか? 人類の歴史を振り返ると、多くの時代の人がすぐにこの質問に答えることができるだろう。コマンチ族(北米の先住民族)はすぐに答えることができるはずだ。  ところが、現代社会はますます複雑になり、この質問に対してすぐには答えが見つからない。自分のアイデンティティを失ってしまっている。『誰のために命をかけるか? 何のために命をかけるか? 集団社会からどのような恩義を受けているか?』とみんなに聞きたい。

  • アイデアはまず他人にあげる。他人にあげることができないアイデアがあったらそれが自分が取り組むべきアイデアだと考える。

    まずはすべてのアイデアを他人にあげて、[それ以外の]すべてのアイデアはボツにするんだ。ただしボツにできないし、人にあげることもできないアイデアがあったら、こう考える。『なるほど、これこそ私が取り組むべきアイデアだ』と」

  • 読書とは究極のメタスキルであり、他の何者にも代えがたい

  • 褒める時は名指しし、批判する時は不特定多数に向ける

  • 難解な問題に出会った時、「実はもっと簡単に解けるのでは?」と自問する

Titansのおすすめ書籍

  • セネカ『人生の短さについて』
  • プラトン『国家』
  • サイモン・シネック『WHYから始めよ!』
  • 『老子』
  • アイン・ランド『肩をすくめるアトラス』
  • ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史』
  • ヘルマン・ヘッセ『シッダールタ』
  • アトゥール・ガワンデ『あなたはなぜチェックリストを使わないのか?』
  • ロバート・B・チャルディーニ『影響力の武器』
Last updated on Nov 23, 2022 00:00 JST
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